ISLAYの仙台的日常

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zoom RSS 石州百家と完全相伝

<<   作成日時 : 2012/06/12 16:41   >>

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茶道の石州流は
俗に「石州百家」と言われるほど諸流諸派が分かれ
いろいろな派が存在しています。
この仙台に於いても
仙台藩の公式流派、石州流清水派
そして、伊達家の奥向きの私的な茶事を行ってきた石州清水流

それは、石州流の伝承形式に理由があります

一般的に江戸期以来、茶道の諸流は家元制度を採用してきています
一子相伝と師弟間の不完全相伝といわれる制度です
なぜ不完全相伝と言われるか
流派の全てを次ぐものは、親から子、子から孫へと世襲制をとり
全てを受け継ぐものは家職として受け継ぐ直系のみとなります
なので
門弟は全てを知ることは出来ず
教授権のみを認られ、免許状の発行権や
型の統制権、破門権などは家元が握る
不完全な相伝と言うことになるわけです

許状発行権もしきたりも家元が全てをコントロールすることになります。

完全相伝から不完全相伝への移行は
1959年に刊行された西山松之助氏の
『家元の研究』によると18世紀頃に起こったと言われています

石州流は
完全相伝という形式をとり
流派の宗家は、
認めた弟子に技術やしきたり等の師匠が蓄積した情報の全てを伝えます。
これを皆伝と言い、伝えられる茶人が複数名居ることになります。
そして皆伝を許す皆伝権も伝える完全相伝

そこにいろいろな工夫や創意が生まれ
同じ石州流でもいろいろな派があり
それぞれのお手前が存在するわけです。

江戸期に入る前は
この完全相伝が一般的な形であり
家元制というものは存在していませんでした。

ですから
茶道の世界に今井宗久が、津田宗及が、千利休が、
古田織部が、小堀遠州が、片桐石州が、藪内剣仲 が
それぞれ工夫のお茶があるのだと思います。

仙台藩の石州流清水派の紹介文ののなかにも
「茶道熱心な綱村公は道竿工夫の茶の湯を殊のほか外好まれ、
綱村公の考えによって、仙台藩の茶道は「石州流清水派」として確立されました。」
とあるように「工夫」され流派が発展してきたものです。

家元制は一家が全てをコントロールして
「家職」のための情報である故、
継承者個人は常に中継者としての責任が圧し掛かり、
情報に私見を挟むことは出来ても、伝承自体に裁量はなく
何事も変わらず伝えられることになります

これに対して
完全相伝の石州流は
極めた茶人が伝えられたものの上に創意工夫を重ね
新しい派を起こすことも可能になるわけです。

ことの優劣ではなく
考え方の違いと言うべきなのでしょう。

お茶の伝承に関して備忘録的に纏めてみたので
アップします

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